外壁塗装業者の中には悪徳な商売をしているところもあると聞いたことがあり、不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
悪徳業者によるトラブル件数は年々増加しています。
そんな中で、外壁塗装の依頼を検討されている方の中には、
「外壁塗装の悪徳業者である特徴を知りたい!」
「悪徳業者に騙されないためにはどうすれば良いの?」
「悪徳業者に実際に騙されてしまった人の事例を知りたい!」
と思われている方もいるはず。
年々悪徳業者に関しての相談件数が増えてきていますが、あなたの大切な住宅を任せるのであれば、悪徳業者に騙されることなく安心して信用できる業者へ依頼したいですよね。
そこで今回は、外壁塗装の悪徳業者の特徴を解説していきます!実際の悪徳業者の手口事例と依頼してしまった場合の対処法に付いても合わせて紹介していきますよ。
この記事を読めば、悪徳業者の特徴について理解できた上で騙されるリスクを事前に回避できるでしょう。
外壁塗装の悪徳業者の特徴7選
さっそく、外壁塗装の悪徳業者の特徴を解説していきます。
悪徳業者に依頼してしまうのは、単純に特徴を理解していないために悪質な業者かの判断が付かないことが原因です。
つまり、事前に悪徳業者である特徴を理解することにより、依頼してしまうリスクを回避することに繋げられますよ。
外壁塗装の悪徳業者の特徴は以下の7つです。
- 特徴1:所在地が曖昧
- 特徴2:オリジナル塗料を薦めてくる
- 特徴3:無料点検を提案してくる
- 特徴4:大幅値引きを提案してくる
- 特徴5:費用は全額先払い
- 特徴6:契約を急かしてくる
- 特徴7:工程・工数に手抜きがある
それぞれ、対処法も合わせて解説していきます。
特徴1:所在地が曖昧
まず、外壁塗装業者である会社の所在地が曖昧な業者には注意しましょう。
なぜなら、所在地が曖昧ということはいつでもあなたとの連絡を断って、立ち去ることができる状況であると言えるからです。
もし、塗装後にトラブルが起きたり、施工に納得がいかなかったとしても、業者との連絡が取れずに対応してもらえないといったケースが考えられます。
そのため、事前に外壁塗装業者のホームページなどを確認し、詳しい所在を明らかにしておくといいでしょう。
調べた上で詳細な住所の記載がない、住所がワンルームマンションになっているなどの業者には注意してください。
特徴2:オリジナル塗料を薦めてくる
外壁塗装業者がオリジナル塗装を薦めてきた際には、警戒が必要です。
オリジナルの塗料では、ネット等で相場の金額を調べることができないため相場よりも高い金額で塗料を売りつけたり、不当な料金で塗装工事を行うことがあります。
必ずしもオリジナルの塗料が悪いという訳ではありませんが、悪徳業者がよく使う手口の1つとなっていますよ。
そのため、オリジナル塗料の信頼性を確かめる手段として、以下の2つが挙げられます。
- 何年前に開発された塗料か確認する
- 6年〜7年前にオリジナル塗料を実際に使用した実績を見せてもらう
上記を確認し問題ないようであれば、信用しても大丈夫でしょう。
特徴3:無料点検を提案してくる
無料点検を提案してきて、そのまま契約を取ろうとしてくる悪徳業者も存在します。
もちろん優良業者も無料点検は行なっていますが、中でも『キャンペーン中』『今だけは無料』などと普段は有料だからと急かしてくる業者には注意が必要です。
『キャンペーン中』や『今だけ無料』は悪徳業者の得意文句で、初めのハードルを下げた後から高額な請求をしてくるケースがよくあります。
そのため、事前に通常時の料金の確認と点検後の流れの確認を行っておくといいでしょう。
また、少しでも決断を急かしてくるような素振りがあったり、怪しいと感じたらキッパリと断ることをおすすめします。
特徴4:大幅値引きを提案してくる
大幅な値引きの提案をしてくるのも悪徳業者がよく使う手口です。
大幅な値引きにより契約を勝ち取り、後に追加工事など適当な理由をつけて料金の引き上げをして高額請求してくる場合がありますよ。
10万円前後の値引きであれば常識の範囲内ですが、100万円や半額などあまりにも逸脱した金額の値引きを迫ってきたら警戒してください。
本来ならば業者側からすると値引きをしてもメリットは少ないはず。自ら大幅な値引きをして利益を下げるようなことはしません。
そのため、あまりにも逸脱した値引きを業者から提案してきた場合は信用できないため、断るようにしましょう。
特徴5:費用は全額先払い
費用を全額先払いで要求してくる業者は悪徳業者である可能性が高いです。
もし先払いに応じてしまうと、悪徳業者の場合お金だけ受け取って逃げてしまったり、塗装工事を途中で止めてしまう恐れがあります。
本来であれば、施工前の塗装品質が保証されていない段階で、支払いを請求してくるなどあり得ません。
一部金額を先払いにして欲しいと要求してくる業者でも疑った方がいいでしょう。
そのため、全額・分割問わず施工前に支払いの請求をしてきた場合には、その時点で依頼を断った方がいいですよ。
特徴6:契約を急かしてくる
あなたの不安を煽り、契約を急かしてくる業者にも警戒が必要です。
悪徳業者はその場で契約を取ることを目的にした営業トークをしてくる場合が多いため、「今やらないと危ない」「このままでは危険です」など不安を煽るようなうたい文句で迫ってきます。
またこの場合、訪問販売で営業をしてきてその場で即決させようとするケースが多いです。
そのため、住宅の劣化が進んでいるのが事実だとしても、その場での契約はせずに業者の下調べをしてから、決断するようにしましょう。
特徴7:工程・工数に手抜きがある
悪徳業者は、工程・工数を省略して時間と材料費を節約しようとする事が多いです。
本来であれば、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本となっています。
しかしこの工程を省略すると、耐久性が落ち塗装が剥がれ落ちやすくなってしまい、最悪の場合塗り直しをしなくてはならなくなってしまいますよ。
その場合、悪徳業者は保証をせずに返金もしないため、無駄にお金がかかってしまうでしょう。
事前に作業日数の確認を行い2週間よりも余りに短い場合には、手抜き工事をする可能性が非常に高いため、注意してください。
外壁塗装の悪徳業者の手口事例3選
悪徳業者の特徴を理解したところで、悪徳業者の手口事例を紹介していきます。
実際の事例を見てみないと、イメージができないという方もいることでしょう。
実際に悪徳業者の手口を受けた方の書き込みを元に紹介していきますので、イメージが付きやすいですよ。
事例1:「即答してくれ」と言われた
外壁塗装の業者がちょっと見せてくれと家の周りを見て数時間後にカタログを持って来ました。3時間余り説明をして今外壁塗装するしないを即答してくれと言われました。
耐用30年で塗料代のみ160万これ安い?
引用元:yahoo知恵袋
この方は、訪問販売を受けた際に即決を迫られたようですね。
特徴でも解説したように、訪問販売で即決を迫られた際には注意が必要です。
悪徳業者は会社の情報や口コミを調べられると不利になるため、調べる余地を与えずにその場での契約を迫ってきます。
上記でも述べられている塗料代のみで160万は高いですが、事前知識がない場合これも調べなければ分かりません。
そのため、即決を迫られた場合にはいかなる業者であってもその場で決めず、事前に業者と相場を調べてから判断するようにしましょう。
事例2:ネットで検索してもHPや社名が出てこない
外壁塗装の業者についての質問です。昨日、電装での飛び込みアポのあと株式会社~を名乗る1人の営業マンが来ました。
東京に本社があり都内、横浜に支社がある会社なんですが、人当たりもいいし 真面目そうで悪い感じはなかったのですが会社の実績や評判をネットで調べたら社名、外壁塗装、地区の塗装会社でもヒットがない会社なんですが今どき、株式会社を名乗る業者にあり得るでしょうか?
引用元:yahoo知恵袋
この方も訪問販売での営業を受け、調べてみると会社の情報が出てこなかったようですね。
一般的な外壁塗装業者であれば、ホームページを作成し、会社の住所や活動内容などを掲載している場合が多いです。
そのため、上記のように調べても社名すら出てこないケースの場合は悪徳業者の可能性が非常に高いでしょう。
社名が出てこない、会社の住所などの詳細が分からない際は、依頼を断るべきです。
事例3:手抜き工事をされた
外壁塗装を依頼した業者が、手抜き、悪徳業者で揉めています。 その問題と思われることの1つ、足場についてです。
家の外壁塗装の足場が、単管足場で土台もしっかりしておらず、勝手に軒下 に釘も打たれています。 パイプと地面の間は板を挟んであるのみ、しかもずれかかっています。 足場と軒下を木の棒でつないで全体を支えているようですが、軒下にしっかりと釘がうってあります。あちこちにあります。 この足場は違法だという指摘も知人からありました。
引用元:yahoo知恵袋
この方は、作業の手抜き具合に不信感を抱いているようですね。
実際に業者の中には、必要な工程を省いたり、手を抜いたりして時短と費用の削減を目論む者たちもいます。
コストを抑えようと無理な工事を行うと、作業が雑になり仕上がりが満足のいかないものとなってしまう恐れがあるでしょう。
そのため、上記の方のように不信感を抱いた際には、遠慮することなく直接業者へ問い合わせると良いですよ。
施工説明をするのも業者の義務のため、改善を要求することもできるでしょう。
外壁塗装の悪徳業者に依頼してしまった場合の対処法3選
ここまでは悪徳業者についての解説をしてきましたが、解説を読まれた方の中には
「もし悪徳業者に騙されてしまったらどうすればいいの?」
「悪徳業者に騙された際の対処法をしりたい!」
と思われている方も多いはず。
いかに警戒していても騙されてしまう時もあるでしょう。
そこで、悪徳業者に依頼してしまった場合の対処法について解説していきます。
騙されてしまったとしても、即座に対応することにより損を回避することができますよ。
悪徳業者に依頼してしまった場合の対処法は以下の3つです。
- クーリングオフ制度を利用する
- 国民生活センターや消費者センターに相談する
- 弁護士に相談する
それぞれ解説していきます。
クーリングオフ制度を利用する
対応策として最も有効なのが、クーリングオフ制度を利用する方法です。
悪徳業者と契約してしまい、お金を払ってしまったとしても8日以内ならクーリングオフができ、全額返ってきますよ。
クーリングオフが適用される条件は以下の通りです。
- 契約書面を受け取ってから8日以内
- 契約者側から業者と連絡を取ったり、業者の店舗まで行っていない
- 個人が法人と契約をしている
- 契約書等にクーリングオフについての注意書きがされていない場合
- 業者がクーリングオフさせないように嘘をついて契約させた場合
期間が8日間しかありませんので、怪しいと感じた際には早めに決断するようにしましょう。
また、契約書面に8日間以上のクーリングオフ期間が記載されていた場合には、その期間内であれば有効ですよ。
国民生活センターや消費者センターに相談する
国民生活センターや消費者センターでは、外壁塗装業者に限らず様々な売買契約に対する相談を受け付けています。
電話での相談も受け付けていますので、不信感を抱いた際には最初に連絡をしてみると良いですよ。
相談をすると、トラブル解決のための最適な方法を提案してくれることでしょう。
先述したクーリングオフも1度国民生活センターや消費者センターに相談してから決めるのもいいですよ。
弁護士に相談する
クーリングオフ期間が過ぎていたり、国民生活センターや消費者センターでも解決できない場合は、最後の手段として弁護士に相談してみましょう。
外壁塗装業者に対して契約の取消しや料金の返還などを交渉してくれるので、事態の改善が期待できますよ。
しかし、弁護士費用がかかってきてしまいますので注意しましょう。
また、弁護士によって得意分野がありますので依頼する際には事前に、弁護士の過去の実績を調べて似ているケースを扱ったことがある方に依頼した方がいいですよ。
優良な外壁塗装業者の選び方
悪徳業者に騙されることなく、最良な外壁塗装業者を選ぶためには信頼・丁寧・実績のある業者かを判断することが重要です。
この3つの基準を確認するためには、過去の口コミと施工実績をチェックしてください。
また、さらに細かく判断するためには以下の項目の確認をするといいですよ。
- 住宅を正しく診断しているか
- 適正価格を提示しているか
- 見積書に理由の記載があるか
- 保証やアフターケアがしっかりしているか
上記の項目を確認してもらい、問題なければ優良な外壁塗装業者と判断してもいいでしょう。
しかし、この項目を確認するにおいて重要なのは複数の業者へ見積もり依頼をし、比較することですよ。
なぜなら、見積もり依頼をしなければ上記の項目全てを確認することができず、複数社を比較しなければ適切な診断をされているのか判断できないからです。
上記の項目を業者ごとで比較することによって、あなたにとっての最適な外壁塗装業者が見つかるでしょう。
また、詳しい外壁塗装業者の選び方を知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。
まとめ
今回は、外壁塗装の悪徳業者について解説してきました。
悪徳業者の特徴は様々ありますが、今回解説したポイントに気をつけてもらえれば、騙されてしまうリスクは回避できるでしょう。
万が一、悪徳業者に依頼してしまった場合の対処法は以下の3つです。
- クーリングオフ制度を利用する
- 国民生活センターや消費者センターに相談する
- 弁護士に相談する
上記の方法で損失を回避してください。
この記事により、あなたが悪徳業者に騙されてしまうリスクを抑えられたら幸いです。