「どこへ依頼すればいいのか分からない…」
「信用できる外壁塗装業者へ依頼したい!」
「信頼できる業者を見極める方法はないの?」
外壁塗装を依頼する依頼するにも悪徳業者が怖くて、なかなか利用できないでいる方も多いでしょう。
実際、外壁塗装業者の中には悪徳業者も多くいるため、慎重に見極める必要があるのが事実。
しかし、何を基準に見極めれば良いのか分からない方もいるはず。
悪徳業者か優良業者か自分で見極める1つの手段が、資格を確認することです。
そこで今回は、外壁塗装業者の資格について解説します。信頼性の高い資格を紹介していきますよ。
この記事を読めば、信頼して依頼できる外壁塗装業者の判断ができるようになるでしょう。
外壁塗装業者に資格は必要?
結論としては、資格がなくても外壁塗装業者として開業することはできます。
そのため、資格を持っていない業者が悪徳業者になるという訳ではありません。
しかし、資格を有している外壁塗装業者の方が技術力や経歴が保証されているため信頼性が高いのはもちろんです。
外壁塗装で使える資格は様々あり、簡単に取得できるものから受験資格に経歴が含まれる難易度が高いものまで幅広いです。
技術力や信頼性を証明する1つの判断材料、安心材料として資格の有無を確認すると良いでしょう。
資格別の信頼度一覧は以下で解説しますので参考にしてくださいね。
外壁塗装の資格別の信頼度一覧
ここでは、外壁塗装の資格別の信頼度を取得難易度が高い順に出しています。
資格別の信頼度一覧は以下の通りです。
資格 | 信頼度 |
---|---|
塗装工事業許可 | ◎ |
塗装技能士(特級) | ◎ |
塗装技能士(1級) | ◎ |
塗装技能士(2級) | 〇 |
塗装技能士(3級) | △ |
足場の組立て等作業主任者 | 〇 |
有機溶剤作業主任者 | △ |
外装劣化診断士 | 〇 |
雨漏り診断士 | ◎ |
外壁塗装マイスター | ◎ |
戸建住宅劣化診断士 | 〇 |
窯業サイディング塗替診断士 | 〇 |
◎が付いている資格は複数の資格取得が条件であったり、実務経験が5年以上から10年以上必要であったり、高い技術力と豊富な知識、十分な経験がなければ取得できなくなっています。
そのため、◎が付いている資格を所有している業者の信用度は高いと言えるでしょう。
逆に、△が付いている資格は取得条件が無く、講習を受けたり簡単な試験に合格すれば誰でも取得可能な資格となっているので信頼度は低いです。
外壁塗装業者の信頼性を判断する場合は、◎が付いている資格を有しているか確認し、1つではなくて複数の資格を取得している業者を選ぶようにしましょう。
信頼性が高い外壁塗装の資格5選
先述した一覧表を読まれた方の中には、
「信頼度は分かったが、資格の詳細が分からない…」
「資格を取得していたら、何に強いの?」
と疑問を抱いている方もいることでしょう。
そこで、信頼度が高い外壁塗装の資格を5つ抜粋して解説していきます。
解説する資格は以下の5つです。
- 塗装工事許可
- 塗装技能士
- 外壁塗装マイスター
- 足場の組立て等作業主任者
- 雨漏り診断士
それぞれの詳細を解説していきますね。
塗装工事許可
塗装工事許可とは、1つの案件につき500万円以上の塗装工事を行うときに必要な資格となっています。
そのため、この資格を有していないにもかかわらず500万円以上の請求をしてくる業者は全て悪徳業者ということになるので信用してはいけません。
この許可を得ることにより、塗装や塗材などを工作物に吹付け・塗付け・張り付ける工事が行えるようになります。
取得には10年以上の実務経験があることが条件の1つと共に、5年ごとの更新もあるため、優良業者でなければ許可を取り続けることはできないでしょう。
塗装技能士
塗装技能士とは、塗装の知識や技術を保証する国家資格のことです。
特級・1級・2級・3級に分かれており、級が上がるほどに受験資格の条件が厳しくなっています。
それぞれの条件は以下の通りです。
- 特級:1級合格後に5年以上の実務経験
- 1級:7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、もしくは3級合格後に4年以上の実務経験
- 2級:2年以上の実務経験、または3級合格者
- 3級:6ヵ月以上の実務経験
上記のように、1級の資格を取得するまでに最低でも12年の実務経験が必要となります。
そのため、1級以上の資格を取得していることは高い技術力と豊富な経験を証明しているということです。
外壁塗装マイスター
外壁塗装マイスターは、外壁塗装に関する設計・施工の知識・技術が一定基準にある熟練技術者であることを、『日本外壁塗装マイスターズ』が認定してくれる資格のことです。
認定には、『日本外壁塗装マイスターズ』が認定している4つの資格と、他団体が認定している資格を1つ以上持つことが必要とされています。
『日本外壁塗装マイスターズ』が認定している資格は以下の4つです。
- 色彩アドバイザー
- 塗料選定・マイスター
- 現場マニュアル・マイスター
- コミュニケーション・マイスター
他団体が認定している資格は以下の8つです。
- 一級建築士
- 二級建築士
- 一級塗装技能士
- 窯業サイディング塗替診断士
- 雨漏り診断
- カラーコーディネーター
- 建築施工管理技士
- 戸建住宅劣化診断士
外壁塗装マイスターの資格を有するだけでも、5つ以上の資格を有している証明となるため信頼度は非常に高いと言えますね。
足場の組立て等作業主任者
足場の組立て等作業主任者は、足場の組立から解体・変更の作業が行える国家資格です。
取得条件には、以下が挙げられます。
- 満21歳以上で、足場作業に3年以上従事した経験がある
- 満20歳以上で、大学・高等専門学校・高等学校・中学校で土木や建築、造船に関する専門学科を卒業した後、実務経験2年以上
足場の組立てや解体には危険が伴うため、労働安全衛生法により専門的な知識を持った足場の組立て等作業責任者が現場に1人以上いなけれならないと定められています。
そのため、足場の組立て等作業主任者の資格を有していない業者は、足場組み立ての専門業者へ依頼する必要がありますよ。
雨漏り診断士
雨漏り診断士は、雨漏りを診断し、的確な提案・補修が行える資格のことです。
試験には、建物の基礎知識・雨仕舞いの基礎知識・防水、塗装の基礎知識・雨漏り診断の基礎知識・雨漏り診断の実例、実務の5つから出題されます。
雨漏りの原因を突き止めるのには長年外壁塗装を行ってきた職人でも難しいとされている程、高い技術を必要としているんです。
そのため、雨漏り診断士を有している業者には安心して依頼することができるでしょう。
外壁塗装業者の選定は資格以外でも判断しよう
ここまでに複数の資格を紹介してきましたが、資格を有しているからといって無条件に信頼できるというわけではありません。
なぜなら、資格を有している業者の中にも悪徳業者は存在しているからです。
そのため、資格以外の観点からも外壁塗装業者の選定を行うようにしましょう。
資格以外での優良な外壁塗装業者の選び方は以下の通りです。
- 見積書の内容を確認する
- 塗装現場を確認できるか尋ねる
- アフターフォローや保証条件などを確認する
- 施工実績数を確認する
上記の4つと合わせて資格の有無を確認できれば、優良な外壁塗装業者に出会える可能性は非常に高くなりますよ。
また、優良な外壁塗装業者の選び方について具体的に知りたい方は、以下の記事にて解説していますので合わせてご覧ください。
まとめ
今回は、外壁塗装業者の資格について解説してきました。
資格の確認は、外壁塗装業者の信頼度を確認するための1つの手段として有効でしょう。
しかし、外壁塗装には様々な資格が存在しており、資格さえ持っていれば何でも良いというわけではありません。
信頼度が高い外壁塗装の資格は以下の5つです。
- 塗装工事許可
- 塗装技能士
- 外壁塗装マイスター
- 足場の組立て等作業主任者
- 雨漏り診断士
今回解説してきたことを踏まえて、依頼を検討している業者には事前にリサーチをしておくといいですよ。
この記事により、あなたが信頼できる業者と出会える可能性を広げられれば幸いです。